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金伽倻子さんからの留学レポートPart IV(最終回)はアメリカ文化と、異文化適応についてです。

 アメリカは、本当にいろいろな文化、民族が交じり合って構成されている社会です。黒人、白人、ネイティブアメリカン、アジア系、アフリカ系、スパニッシュ系などのアメリカ人が、世界中からのいろいろな国の人たちと共に暮らしています。これは日本にはない事で、同じ種族に囲まれて生きてきた私にとって、アメリカに来て、本当にカルチャーショックの連続でした。


 アメリカ人と日本人との価値観の違いも大きく、自分が常識だとか、当たり前だと思っていた事が、こちらでは通じなかったり理解されなかったりします。例えば、銃についても、私の知人の40代の男性は、本物の銃を無造作にポケットに入れて私たちの家に遊びに来ます。その状況を私は理解できず、銃に関してヒートアップした議論が展開することもあります。
また、日本ではよく見られる「苦笑い」というような、困った時、イヤな時に笑うという概念が存在しません。アメリカ人は、笑っている=嬉しい、楽しい、と捉えます。笑いで誤魔化したり、場を繕う行為は受け入れられません。笑える状況でないシリアスな場面で笑って相手を不快にさせたり、男女間での曖昧な態度が誤解を与えたりすることもあります。この「苦笑い」も含め、曖昧な態度は絶対にやめるべきです。
考え方が根底から異なる者同士が、お互いを100%理解することは難しく、このことは、アメリカに住むのであればいつも念頭に置いておくべきだと思います。
アメリカの短大には、年齢、性別、人種など関係なく、杖をつきながら一生懸命勉強している老婦人、看護師資格を取るために通っている中年女性、取り合えず学費の安い短大に通う若者、仕事の合間に趣味で授業を受けに来る社会人なども学んでいます。ひとつのクラスに様々なバックグラウンドを持った人たちがいます。その中で、いろいろな人の意見を聞いたり話したりすれば、様々な価値観を共有することができます。
 新しい価値観に触れることは、自己の価値観や視野を広め、人間性を深めてくれる、価値のある体験です。が、それは、自分自身を見失ったり否定することではなく、今まで培ってきたものに、更に足して進化させて行くような感覚です。様々な価値観に触れ、その中から自分が大事だと思うものを学び取って行くことが大切だと思います。
 異文化の中で学び、暮らし、適応するためには、メンタル面でのコントロールが大切です。自分にとって息抜きになる、癒されるものをアメリカに来る前に見つけておくことは大切です。私の実家には猫が6匹と犬が1匹いるんですが、この子たちの写真をパソコンのデスクトップにセットしておくだけでも気持ちが違います。また、スカイプで、家族、恋人、友人と長時間話すのも役立ちます。私は2週間に1度ほどは家族と、特に母親と話すようにしています。


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